広島の製造業・建設業・土木業で採用応募を増やすSNS運用|Instagram・TikTokの始め方

「求人を出しているのに、なかなか応募が来ない」
「採用のためにInstagramを始めたが、何を投稿すればよいか分からない」
「若い社員にSNSを任せたものの、数か月で更新が止まってしまった」

広島の製造業、土木業、建設業の経営者や採用担当者から、このような相談を受けることが増えています。

正直、数か月続けばよい方で、「始めたつもりなのに、運用が始まらない、、、」という状況もよく耳にします。

そこで注目されているのが、InstagramやTikTok運用の外注(SNS運用代行)です。

ただし、最初にお伝えしておきたいことがあります。

SNSを始めれば、すぐに採用応募が増えるわけではありません。

SNSの役割は、求人票だけでは伝えきれない「人」「仕事」「会社の雰囲気」を見えるようにすることです。

前置きが長くなりましたが、今回のWebマーケティングの玉手箱は、広島でWEB制作やSNS運用を支援している立場から、専任担当者がいない中小企業でも始められる採用SNSの考え方と運用方法を解説します。

この記事で分かること

  • 製造業・土木業・建設業の採用にSNSが向いている理由
  • InstagramとTikTokの選び方
  • 採用につながりやすい投稿内容
  • 投稿ネタを切らさない方法
  • 月4投稿から始める現実的な運用体制
  • 自社で行う部分と外注する部分の判断基準
  • SNSから求人応募につなげる導線

広島の製造業・建設業では、人材の取り合いが続いている

まず認識しておきたいのは、応募が来ない原因が、自社の求人内容(給与面や福利厚生面、年間休日など)だけにあるとは限らないということです。
広島労働局が公表した2026年5月の職業別有効求人倍率を見ると、パートを除く常用雇用の求人倍率は次のようになっています。

職種 有効求人倍率
生産工程従事者 2.53倍
機械整備・修理従事者 5.76倍
建築・土木・測量技術者 6.47倍
建設・採掘従事者 5.94倍
土木作業従事者 7.17倍

有効求人倍率7.17倍とは、単純に考えると、1人の求職者に対して7社以上の会社がある状態です。
つまり、求職者から会社が選ばれる状況になっています。

私は勝手に”採用氷河期”と名づけています。

採用条件だけで大手企業や知名度の高い会社と競うことは難しいからこそ、中小企業は、仕事内容、社員、職場環境、教育体制などを具体的に伝える必要があります。

そこで役立つのがSNSです。

SNSは求人媒体の代わりではなく、「会社を知ってもらう場所」

採用目的でSNSを始める際に、最も多い勘違いがあります。
それは、「求人募集の投稿を繰り返せば応募が来る」と考えてしまうことです。

求職者の立場になって考えてみましょう。

知らない会社の「正社員募集中」という投稿を1回見ただけで、すぐに応募しませんよね。
まずは会社を知り、仕事内容を確認し、どのような人が働いているのかを見ます。
その後、企業の採用ページや求人情報を確認して、ようやく応募を検討します。

採用SNSには、主に次の4つの役割があります。

段階 SNSの役割 投稿例
1.認知 会社や仕事を知ってもらう 重機、工場、作業風景、完成製品
2.理解 仕事内容を理解してもらう 仕事の流れ、社員の1日、技術紹介
3.安心 不安や疑問を減らす 社員紹介、教育制度、休日、職場環境
4.行動 詳細確認や応募へつなげる 採用ページ、会社見学、問い合わせ

SNSだけですべてを説明しようとすると、情報が足りません。

SNSで興味を持ってもらい、採用サイトで詳しく説明し、応募フォームやLINE、電話につなげることが重要です。

Instagram と TikTok、迷ったらはInstagramから始める

社内にSNS担当者がおらず、初めて採用SNSを運用する場合は、Instagramから始める方法が現実的です。
Instagramであれば、写真と文章だけでも投稿できます。
動画が撮れたときは、リールとして投稿できます。
投稿が蓄積されると、会社を検索した求職者が、プロフィール画面から過去の仕事内容や社員の様子をまとめて確認できます。

動画素材が集められるならTikTokも活用する

製造業や建設業は、動画との相性がよい業種です。

大型機械が動く様子、溶接、加工、組み立て、クレーン作業、工事の進捗などは、社内では日常でも、社外の人には珍しく見えることが山ほどあります。

ただし、TikTok向けに毎回まったく別の動画を作る必要はありません。
まずは縦型の短い動画を撮影し、InstagramのリールとTikTokの両方で活用できる体制を作るとよいでしょう。

製造業・土木業・建設業は、投稿できるネタが多い

「うちの会社には、SNSに投稿できるようなネタがありません」

よく聞く言葉ですが、製造業や建設業は、実はSNSで見せられる素材が多い業種です。
毎日行っている仕事が、求職者にとっては初めて見る仕事だからです。

投稿内容は5つに分類する

採用SNSの投稿は、次の5つに分類すると考えやすくなります。

1.働いている人

  • 若手社員の紹介
  • ベテラン社員の職人技
  • 入社した理由
  • 未経験から覚えた仕事
  • 社員同士の会話
  • 社長や工場長からのメッセージ

2.実際の仕事

  • 出勤から退勤までの1日
  • 工場内や現場での作業風景
  • 機械を動かしている様子
  • 工事や製品が完成するまで
  • ビフォーアフター
  • 使用する道具や機械の紹介

3.職場環境

  • 休憩室
  • 更衣室
  • 工場や事務所
  • 駐車場
  • 社用車
  • 暑さ・寒さ・騒音への対策
  • 安全対策

4.教育と成長

  • 入社後に最初に覚える仕事
  • 新人研修
  • 資格取得支援
  • 先輩からの指導風景
  • 1年後、3年後にできる仕事
  • 未経験者が成長する過程

5.求職者の疑問

  • 未経験でも応募できるか
  • 必要な資格
  • 残業や休日
  • 現場への移動方法
  • 雨の日の仕事内容
  • 県外への出張や転勤
  • 女性も働けるか
  • 何歳くらいの社員がいるか

「楽しい会社」だけを見せる必要はない

採用SNSというと、社員同士が笑っている動画や、社内イベントの写真ばかりになりがちです。
もちろん、会社の雰囲気を伝えることは大切です。
しかし、求職者が知りたいのは、楽しそうかどうかだけではありません。

  • 具体的に何をする仕事なのか
  • どのくらいで仕事を覚えられるのか
  • 大変なことは何か
  • どのような人が向いているのか
  • どのような先輩が教えてくれるのか

このような情報も必要です。
仕事内容の大変な部分をすべて隠してしまうと、入社後のミスマッチにつながることがあります。
危険な作業には安全教育が必要なこと、屋外作業では天候の影響があることなども、伝え方を工夫しながら説明した方が信頼につながります。

専任担当者がいない会社は、月4投稿から無理なく始める

毎日投稿しなければ成果が出ないと思われがちですが、最初から無理な目標を立てる必要はありません。
製造業や建設業の中小企業であれば、まずは月4投稿を継続することをおすすめします。

月4投稿の基本構成

投稿テーマ 内容例
第1週 社員 若手社員の紹介
第2週 仕事 作業風景や仕事の流れ
第3週 環境 休憩室、安全対策、教育制度
第4週 疑問解決 未経験、資格、休日、応募方法

この4種類を繰り返すだけでも、数か月後には会社の人、仕事、環境、採用条件が確認できるアカウントになります。

自社で行うことと、外注することを分ける

採用SNSは、すべてを外注しなければ運用できないわけではありません。
むしろ、日常の写真や社員の言葉は、社内の方が集めやすいケースも多々あります。

作業 自社で行いやすい 外注が向いている
日常の写真・動画撮影
社員への声かけ
仕事内容の事実確認
投稿テーマの設計
動画編集・デザイン
投稿文章の作成
数値分析・改善提案
SNS広告の設定

社内では、素材集めと事実確認を行う。
外部には、企画、編集、文章作成、分析など、専門性や時間が必要な部分を依頼する。
この分け方であれば、費用を抑えながら、会社らしい情報を発信できます。

正直、私(SNS運用・制作会社の立場)としては撮影から投稿までをすべて依頼頂くのは嬉しいのですが、見た目は整っても、現場のリアルな空気が伝わりにくくなることがあります。
社内の協力なしで採用SNSを成功させるのは難しい、というのが本音です。

よくある質問

SNSは何か月続ければ応募が来ますか?

会社の知名度、採用条件、投稿頻度、募集職種などによって異なります。
数本の投稿ですぐに応募が来ることはありません。
まずは6か月、会社を調べた人が仕事内容や雰囲気を確認できる状態を作ることを目標にしてください。

顔を出せる社員がいなくても運用できますか?

運用できます。
手元、後ろ姿、作業風景、機械、製品などを中心に撮影できます。
社員の声だけを使い、画面には仕事内容を映す方法もあります。

フォロワーが少なくても採用に役立ちますか?

大いに役立ちます。
採用目的では、フォロワー数だけでなく、応募前に会社を検索した人へ必要な情報を届けることが重要です。
面接や問い合わせ時に「SNSを見ましたか」と聞き、実際の応募への影響を確認してください。

社内で運用するか、運用代行を依頼するか迷っています

まずは月4投稿を自社で3か月程度続けてみる方法があります。
素材は集まるが編集する時間がない、企画が決まらない、投稿が止まってしまう場合は、難しい部分だけ外部へ依頼することを検討してください。 

まとめ|採用SNSは、日常の仕事を求職者に伝える活動

広島の製造業、土木業、建設業で採用応募を増やすためには、求人を掲載して待つだけではなく、求職者から選ばれるための情報発信が必要です。

採用SNSを始める際は、次の3点から取り組んでください。

  1. 採用したい人物を具体的にする
  2. 人、仕事、環境、教育、疑問解決を投稿する
  3. 採用ページや応募フォームへつなげる

実際に運用してみると、自社でできることと、時間や技術の面で難しいことが見えてきます。
株式会社テックヒューマンでは、SNS運用をすべて外注していただくことだけを目的としていません。
現在の採用状況や社内体制を整理し、自社で行う部分と、外部へ依頼した方がよい部分を一緒に考えます。

「投稿ネタが決まらない」「社内で続けられない」「採用ページとSNSをまとめて見直したい」という場合は、現在のアカウントや求人内容を整理するところからご相談ください。

藤井 祐介

1981年広島生まれ。自動車メーカーから2010年に独立し、スマートフォン(当時はケータイ)を主軸に置いたWEBマーケティング、WEBデザインを行い、これまで500社以上の相談に耳を傾けてきた。常に経営者によりそい、”お客様より商品やサービスを理解する”こと信念に、日々進化するインターネット業界の勉強を行う。
東京リベンジャーズは”千冬”推し。最近はナルトを途中挫折してキングダムを読み始めたがまた挫折しそうなCEO。

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