補助金申請時の文章作成3つのコツ

こんにちは。天高く馬肥ゆる秋。
食が充実する季節ですね。

食とWebのことなら私に聞いてください。

さて今回は、補助金申請時の文章のつくり方についてお話しいたします。

IT導入補助金、持続化補助金、ものづくり補助金、事業再構築補助金など、様々な補助金がありますが、どの補助金も、基本的に抑えておくべきポイントは同じです。

と言っても私は文章作成が大の苦手なので、「社長に添削してもらったらこうなった」を自己理解を深めるためにも解析していく!といった内容でお送りいたします。

※今回はIT導入補助金の申請時の文章を事例にしております。

申請文章添削のビフォーアフター

まず恥ずかしいのですが私の作った文章です。こちらは、事業内容と補助金を使って何を解決したいのかを255文字以内に収めています。
※企業を特定できる内容については伏せています。

(~地名~)で、○○と××を運営しております。××では温泉や食事、○○では野菜市やレストランなど、観光の方だけではなく地元の方にもよくご利用いただいております。農作物・野菜・加工品は徹底的に地元にこだわり厳選しています。また地元団体のイベント参加や地元の高校とイベントなどを共同企画するなど、地元の方との交流も大切にしております。一方、ECサイトのツールが陳腐化し、顧客管理、売上管理、インボイス対応もできていないため、今回の事業にて改善を進めたいです。

何ともふわっとした文章になってしまっています。。
そして冒頭の○○と××は施設名を表すのですが、並列で何かを挙げる場合には順序を固定すると読みやすく整った印象になります。ので、2文目は○○では野菜市や~と始めるべきでした。
その他挙げればきりがないので、先に社長添削後の文章をご覧ください。

(~地名~)で××と○○を運営。××では天然温泉と地元食材を贅沢に使った食事を強みとし、近隣の日帰り客も定着し賑わっている。○○の野菜市やレストラン、物産店では、**自らが徹底的に地元食材を厳選。地元団体や学校ともイベントを共同企画するなど、観光用としての役割と共に、地元の交流中心地として多くの方にご来場頂いている。一方、農作物や加工品を高利益で販売できているEC部門のツールが陳腐化し、顧客管理、売上管理、インボイス対応もできていない。今回の事業にて改善を進め、更なる利益確保、雇用促進を目指す。

キリっとした文章になりました。
何と言うか説得力があって、具体的に想像ができる内容になったと思います。

何をどう気を付ければよいのか?は、後述しておりますので、先にもう1パターン事例をいきますね。
こちらは補助金を使って将来どうしていきたいかをアピールする文章です。

(~地名~)に来ていただくきっかけの一つとして、またご自宅から気軽に(~地名~)のものが買えるツールとして、ECサイトを活用することで自社の売り上げ拡大とともに(~地名~)の活性化に貢献していきたい。その中で、インボイス制度や顧客管理部分をデジタル化し制度対応や業務効率の改善を行うことで、事業の質を高める部分にも注力していきたい。
また地域の皆さまや学生さんとのコラボ企画品の販売なども考えていきたい。

↑これが、↓こう。

当社は地元の農家と一心同体。一次産業は、昨今の気候変動や自然災害により、不安定な経営を余儀なくされている。そんな中、農作物や加工品を高利益販売できるEC部門を拡大させ、農業関係者への利益還元の一手とし、一次産業の底上げによる○○市の活性化に貢献していきたい。
また、地元団体や学生とのイベント企画やコラボ商品も開発中で、全国に(~地名~)の魅力を発信していきたい。

端的に言うと、この企業にお金を渡しても良い、ちゃんと売り上げを伸ばして雇用の増大や経済の活性化、その先の納税額向上に貢献してくれそう、という印象を読んだ人に与える内容になっています。

じゃあどうしたらそんな文章が作れるのでしょうか?

押さえるべきポイント3つ

  1. 具体的に
  2. 理由(根拠)を示し
  3. 社会に対するメリットを提示する

補助金事業はお金を配る慈善事業ではなく、どこに投資すれば社会全体へのリターン(地域の活性化や雇用の増大など)に繋がるのか、という事業です。つまり、申請文章というのは、自分の事業に投資してくれたら損させない!社会に対してこんなメリットがあるよ!とアピールする場所なんですよね。
そのため、実測値や目標数値など数字データで具体性や説得力を持たせたり施策内容を具体的に説明する、といったことが大事になってきます。

比較的書いてしまいがちな注意すべきワード

「様々な努力をしている」
「たくさんの地域貢献活動を行っている」
「こだわりを持って商品開発をしている」
「きめ細かい接客を心掛ける」

こんな感じの文章、書きやすいし文字数も稼げるので書いてしまいがちです。
一見悪い文章ではないのですが、具体的に何をしているのか何も伝わらない文章になっています。

申請文作成後に補助金事業と関係のない第3者に読んでもらって、「なるほど」と納得させることができれば、申請文として合格なのではないでしょうか。

以上、補助金申請時の文章作成3つのコツでした。

KT

新しいものを見つけたら試さずにはいられないミーハー。情報収集は専らインスタから。HITひろしま観光大使もやってます。
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カモシカではなくサラブレッドのような足を目指してダイエット中。
※喜んで食べてしまうためエサを与えないでください。

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