こんにちは^ ^
皆さまは、”ランチェスター戦略”という言葉を聞いたことはありますか?
WEBマーケティングを勉強する上で、というか、中小企業や個人事業の方にはとても大事な考え方なので、学んだことを皆様にシェアしたいと思いますので、最後まで読んでみてください^ ^
ランチェスター戦略とは
まず分かりやすくランチェスター戦略がどういうものなのか説明します。
フレデリック・ランチェスターというイギリスのエンジニアが’’ランチェスター法則’’を発表し、軍事作戦に使われていた戦略のことをランチェスター戦略と言います。
また’’弱者の戦略’’とも言われており、日本でも注目されているマーケティング方法です。
この戦略はランチェスター法則からきており、第一法則と第二法則の2つがあります。
狭いエリアで戦う方法
第一法則は、狭いエリアで戦う方法です。
Aチーム:10人×武器3つ=戦力 30
Bチーム:8人×武器4つ=戦力 32
Bチームのように人数が2人少なくても武器が1つ多いだけで、人数が少ないチームでも勝てることになります。
広いエリアで戦う方法
反対に第二法則は広いエリアで戦う方法では、人数が2乗されます。
Aチーム:10人の2乗×武器3つ=戦力 300
Bチーム:8人の2乗×武器4つ=戦力 256
ビジネスに置き換えて考えてみよう
これをビジネスに置き換えると、人数は社員数、武器は商品力やマーケティング力になります。
とすると、第一法則では、狭いエリアだと社員数が少ないチームでも商品力やマーケティング力があれば、社員数の多い企業にも勝てる仕組みになります。
逆に、広いエリアである第二法則では、小さな会社は社員数が多い会社には勝てません…。
これは、競合が多いところ(市場が広いところ)で勝負しても大企業には勝てませんが、市場が狭いところ、局地戦で1位を狙い、その領域を広げていくことで結果的に大企業にも勝てるという戦略です。
最近よく、中華料理屋さんではく”餃子専門店”や、パン屋さんではなく”メロンパン専門店”などといった専門店が多くあるかと思いますが、これは典型的なランチェスター戦略の一つです。
ランチェスター戦略で成功したHISの’’各個撃破’’
皆さまもご存じの旅行会社、HISもランチェスター戦略で成功をした企業の一つです。
HISでは大手旅行会社が力を入れていたハワイなどのメジャーな場所ではなく、「セブ島」に目を向けました。
セブ島の送迎でNo. 1を取ることを目指し、そこからバリ島やタイなどエリアを広げて行き、事業が拡大し、現在ではアジア圏ではNo. 1を誇っています。
ランチェスター戦略の基本は、どんな小さな領域でもよいので、No. 1を目指すことです。
どんなに小さなNo. 1でもそれを積み重ねていくことによってエリアを拡大し、結果的に事業を拡大していくことが可能になります。
WEBマーケティングとランチェスター戦略
WEBマーケティングは、ニッチな市場をターゲットにしやすいため、ランチェスター戦略と相性がいいと言われています。
例えば、お寿司で1番、イタリアンで1番を取るのは難しいですよね。
でもサーモンが1番美味しいお店、カルボナーラが1番美味しいお店なら出来そうな気がしませんか?
サーモンならここ!カルボナーラならこの店!
このように1位を取れそうなものを一つずつ増やしていくことで事業拡大に繋がります。
ランチェスター戦略の考え方でホームページを運用してみよう
さらに、ランチェスター戦略とWEBマーケティングを組み合わせることで集客アップにも繋がります。
ホームページやランディングページ、インスタグラムなどのSNSなど、WEBマーケティングには色々ありますが、今回はホームページに焦点を当てます。
ホームページはお店や企業の顔でもあり、受け皿なので、何か事業をする上で必須となります。
ただホームページを作っただけ!という店舗さんや企業さんも多いのではないでしょうか?
ホームページは下層ページ数が多く、記事などの内容が多いとそれだけ、GoogleやYahoo!検索でヒットしやすくなります。
反対にページ数が少なかったり、内容があまり書かれていなかったりすると検索にヒットしにくくなってしまいます。
SEO対策を行う上で、GoogleやYahoo!の検索から下層ページ(ブログの記事など)に流入してくる人が80%、トップページからの流入が20%程度になるのが理想的と言われており、下層ページの内容を充実させることで、ホームページの流入を増やすことができます。
ロングテール(SEO)は立派なランチェスター戦略
ホームページやブログは、「広島 焼肉」のような大勢の人が検索するような有名キーワード(ビッグキーワード)ではなく、「広島 牛タン 個室」などターゲットは限定されているが、需要のある検索キーワードを意識して記事を更新をすることが大切です。
このような考え方を”ロングテールを狙ったSEO対策”といわれています。
月間10人しか検索ボリュームがないキーワードでヒットする記事でも、1,000件記事を集めれば、月間10,000件の検索ボリュームがあるビッグキーワードでSEOできたことと同じ結果になりますよね。
小さなキーワードで(小さなマーケットで)検索順位1位を取り、それをかき集めていく事でホームページ全体のアクセス数を拡大していく。これ、立派なランチェスター戦略ですね。
※ロングテールやSEOに関しては後日別の記事を書いてみようと思います。
以上、いかがだったでしょうか。
ランチェスター戦略とWEBマーケティング、この二つを組み合わせ、一緒に事業拡大を目指して頑張っていきましょう^ ^